HSPの対処法

共働き・子育て中にうつ病になり、日々たたかっているありのままの自分です。

電話することの恐怖。勇気。

うつ病になってから
身内に対しても恐怖心があり
電話で話をすることもできず会えない。

自分が毎日憂鬱なのは

人と音信不通になっている状態

身内と話せない状態

そういった色々な状態が
自分の中で複雑に絡み合っていて
前のように話せず殻に閉じこもっている自分がいるのだと思う。

こんな状態を自分はいつまで続けているんだろう。

自分の気持ちに整理がつくまで待ってはみたが
心のモヤモヤはいつになっても
なかなか消えない

以前心療内科の先生から
「あなたは想像の世界が多すぎる」
「マイナス思考で、実際に起こるか分からないことも悪いほうに悪いほうに先に想像してばかり」
と言われた事がある。

人と関わることが苦手で今まできた自分。

先生にそうは言われても、
無意識に考えてしまう自分がいるのである。

毎日毎日、同じ日々の繰り返し。

こんな自分を変えたい変えたいけど変わらない。

ずっとずっともがき続けて

気持ちに整理をつけること自体が分からなくなってしまった。

もう今が電話するときなのか。

でも怖い。

何度も何度も 電話を発信させようとするが
なかなか発信ボタン押せない。

相手がどう出てくるのか 恐怖でたまらない。

発信ボタンを押すんだ、今しかない!

頑張るんだ自分!

いや、やっぱりできない・・・

今しかないだろ!

いや、やっぱり話すのが怖い。

ずっとずっとそれを繰り返し、1時間が経った。

外の天気は土砂降りの雨。

晴れた日に考えればいいものを、
どうしてこんなどんよりしまくってる日に考えるのか。

普段ここまで
発信ボタンを押そうなんて気力もなかった。
そんな私がこんな雨の日に思うなんて。

土砂降りの雨が自分の涙のように感じた。

よし。

もうどうなってもいい。

今しかない。

電話の発信ボタンを押した。



出た。

「〇〇?・・・」
「〇〇?・・・」

私の名前を呼ぶ声がした。

久しぶりの母の声。

聞いた瞬間涙が零れ落ちた。

母の声が懐かしく、遠い昔に聞いた声だった。

携帯電話を握りしめ、
発信ボタンを押すまでに1時間かかった。

この間、
相手が出るまでの恐怖心が強く、手も震えていた。

でも
母の声を聞いたとき
恐怖心がスッと無くなった。

本当に不思議な感覚だった。

母も泣いていた。

「私に電話をかけることも本当に勇気がいったことだと思う、電話をしてくれて本当にありがとう、ありがとうね」
「ありがとう、ありがとうね」
ずっと言っていた。

泣いていて自分も何を話したかあまり覚えていないが

電話をした後
本当にかけてよかったと
そう思った自分がいた。

心療内科の先生が私に言った、
「行動を起こす前から悪い想像ばかりしてマイナス思考だ」という言葉。

聞いたときは
「自分でも十分分かっている。分かっているけどできないんだ」
そういう感情で溢れ、
先生に対しても心の中で否定的になり
受け入れられない自分がいた。

そんな感情の中でも、
考えを変えようと

考え考え考えて

勇気を出して行動したことが
今の自分にとってよかったと思っている。

その後も
同じように時間をかけて兄弟に電話した。

母と同じように、
電話をすることは勇気がいったよね、かけてくれて本当にありがとう」と言って
泣いていた。

今までとことんマイナス思考になり
考えて考えまくってきたけど、
勇気を出したら
自分の今までのモヤモヤした感情の中にも
少しの変化がみられた。

自分にとっての第一歩である。