HSPの対処法

共働き・子育て中にうつ病になり、日々たたかっているありのままの自分です。

私が私でなくなった日

疲れ果てていた晩、娘をやっとの思いで寝かしつけ・・・

 

さあ寝ようと思ったときに

久しぶりに友人からメールが届く。

 

遠く離れているため、

たまにしか会うことができずメールをするぐらい。

 

届いた内容を読み

布団の中で泣き崩れた・・

 

「毎日仕事も大変だと思うけど、そろそろ二人目を考えたほうがいいと思うよ。

どんどん年をとっていくし。

自分も男の子を二人育ててきて本当に大変だったけど、

今思えば子供は二人いてよかったと思うし。

一人は本当に寂しいよ。

特に女の子で独りっ子は、わがままになるよ。

仕事から帰ってきて毎日子供の機嫌が悪いのは、

仕事で疲れ果てた親の姿を見ても子供は楽しくないからだよ。」

 

そういう内容だった。

 

読んでいると自然と涙が滝のように溢れだし・・

止まらなかった。

 

自分たちの大変な毎日を実際に見てもいない、

大変な状況が分かってもいないのに

 

どうしてこんなことが言えるんだろう。

 

一番わかってもらいたい人なのに、

分かってもらえていない

 

辛さ、

 

悔しさ、

 

色んな感情が込み上げてきて

 

泣きすぎたせいで頭がかち割れそうだった。

 

疲労困憊、

不眠症

の自分にとって

 

この言葉が自分の胸に突き刺さり

受け流すことができなかった・・・

 

職場へ行けば、

マウンティング女子のターゲットとなる。

「〇〇ができていなかったから、早くしておいて!」

「これしたの、〇〇さん?おかしくない?何でこんなことになっとるん?」

怖い表情と、口調。

 

顔を見るのも拒否反応が出だしていた。 

 

反抗的な態度で臨めばいいものを、

それができなかった。

 

自宅ではできるのに、

職場ではできない。

 

ひたすら謝罪するしかなかった。

 

謝罪しても、無視され続けた。

 

今までミスしなかったことも、

徐々にミスが増えるようになった。

 

不眠症から判断能力が鈍っている感覚がなんとなくわかった。

 

眠る患者様の前に立った瞬間、自然と涙がこぼれ落ちた。

看護師になって自分が泣いたのは

この時が初めてだった。

 

何なんだろう・・・この感覚。。。

いつもと違うような。。。

でも、今から頑張らないと。。。

 

「〇〇さん!」

 

自分を呼ぶ声がして涙をこらえた。

その日は一日頑張り仕事を終えた。


その日の夜も子供の夜泣きで眠れなかった・・・

 

夜中の2時に目が覚め・・・

 

「もう職場には行けない、今日病院に行こう。

友人が以前話をしてくれていた心療内科に行ってみよう。」

 

初めてそう思った。

 

夜中の2時から狂ったように

今までの経過や自分の状態を紙に書いている自分がいた。

 

頭が回らないが、今しかない。

この書いた内容を心療内科の医師に見せよう。

そう考えた。

 

仕事に行く時間が来た。

職場の上司に

「体調を崩してしまい休ませてもらいたい」

そう話した瞬間

こらえていた感情と涙が一気に溢れだしてしまう。

電話を切ったあとも

おさまることはなかった。

 

娘も傍にいて「ママ、ママ」ずっと私に話しかけていた。

 

この日が、私が完全に崩れ落ちた日である。

 

近所の心療内科を受診するため電話をかけるが、

どこも1ヶ月先まで予約でいっぱいとのこと。

すぐに行くことはできず、

唯一、一週間後に予約を取れた心療内科があったためそこに決めた。

 

電話対応してくださった年配の看護師さんがとても優しかった。

 

絶対多忙であるにもかかわらず

私の話を親身に聞いてくれた。

 

「それは本当に大変な思いをしましたね。

辛かったですね。

こちらに来たら、先生がきちんと話をお聞きしますのでね、安心してくださいね。

予約日まで時間がまだまだありますけど、ごめんなさいね。

必ず、支えますから安心してくださいね。」


この言葉に涙があふれ、止まらなかった。

母親と話をしているようだった。

 

電話を切った後も、酸素が吸えないような息苦しさと吐き気があり、

このままでは死んでしまいそうだと感じた。

どこでもいいから助けてほしい、そう思い内科受診することに。

内科ではあったが、

女医さんにも親身に話を聞いてもらい

「本当に今まで頑張りましたね、

頑張りすぎて本当につらかったでしょう、

睡眠と気持ちをコントロールできるように少しお薬を出しましょう」

 

命を救ってもらった。

自分は一人じゃない、

助けてくれる人が身近にいる安心感を覚えた。

 

今思えば、

この時の自分は薬どうのこうのより、

優しい言葉かけをしてくださった

看護師さんや女医さんの存在に

救われていたのだと思う。

 

それから抗不安薬睡眠薬を一週間服用した。

抗不安薬は効果がなかった。

服用中も涙が溢れる毎日だった。

 

少し効いたかもと感じたのは睡眠薬だけ。

 

完全に不眠症だった私にとって

神様のような薬に思えた。

 

睡眠薬を服用して一週間のうち、2日間だけだったが、

初めて眠いという感覚になり

4時間ぐっすり眠れた感覚はあった。

 

内科受診をした後、遠く離れた母に電話をかけると、心配しすぐに車を走らせ3時間かけて飛んできてくれた。

 

感謝しかなかった。

 

狭い2DKの部屋に、母も毎日泊まり、

家族みんなで自分を支えてくれた・・

 

情けなかった。

 

どこかへ消えてしまいたかった・・・