司法試験撤退。そして「うつ病」発症。
司法試験に20年挑み最後の不合格。
そして、撤退。
それはある意味で私の人生の終止符だった。
今までのすべてを否定された。
失われた「20年」
20年という圧倒的な時間の前に言葉はなかった。
何をしていても、何を食べても、全てに感情が無い。
生きているのか。死んでいるのかさえわからない。
初めて明確に死を意識した。
そう。
私は「うつ病」を発症していたのである。
無理をしつづけ頑張り抜いた20年後。
今辿り着いたのは『うつ病』である。
勉強を始めた当初は5年後、10年後の自分の姿を楽しみにしていた。
未来の自分がどうなっているのか楽しみでしかたがなかった。
根拠のない揺るがぬ自信の下、未来の眩しい姿を無邪気に描いてた。
どうしてこんなことになったのだろう。
発症後、なかなか完治しない自分が悔しい毎日。
元の自分に戻りたい。
頑張っていたときの自分に戻りたい。
孤独と耐えながら、自分はいつ治るのだろうかと日々問い続けた。
20年前の自分が輝いていたなら、、、。また輝けるのだろうか・・・。
涙は枯れてしまった。
うつ病になってからのリアルな感情を残していきたいと思う。